社内報を担当していると、「もっと工夫しよう!」と言われることがあります。ただ、漠然と「工夫しろ」と言われても…具体的に何をどう工夫すればいいのか、悩んでしまいますよね。
そこでこの記事では、「どうすれば読まれるのか?」そして「どうすれば読んだ人が満足するのか?」という視点から、社内報をより良くするためのアイデアを紹介します。
読まれるための工夫
どんなに良い記事を書いても、読まれなければ意味がありません。まずは、社員に「読みたい!」と思わせる仕掛けが必要です。
デザインやレイアウトを工夫する
社内報を手に取ったとき、最初に目に入るのはデザインです。文字ばかりの堅苦しい紙面だと、読む前に「なんか難しそう……」と敬遠されてしまいます。
見た目の印象はとても大事なので、表紙や見出しのデザインを工夫し、視覚的に「楽しそう!」と思わせましょう。例えば、見出しを大きくして目を引くフォントを使ったり、カラフルな配色を取り入れたりすると、視線が自然と誘導されます。また、写真やイラストを多めに使うことで、文字だけの紙面よりも親しみやすい雰囲気になります。
コンテンツは短く、わかりやすく
仕事の合間に読むことが多い社内報は、できるだけ短時間で理解できる内容が理想的です。長々とした文章は避け、要点をコンパクトにまとめるのがポイントです。具体的には、「大事な部分を太字にする」「1記事を1~2分で読める長さにする」など、パッと見て理解しやすい構成を意識します。
ただし、「社長メッセージ」など、短くすることが困難なコンテンツもありますので、紙面のなかでバランスを取っていきましょう。
社員が参加できるコーナーを作る
社内報に知り合いが載っていたら……見てしまいますよね。
社内報を「読むだけのもの」ではなく、「自分も関われるもの」にすると、関心を持ってもらいやすくなります。例えば、「社員インタビュー」「社内で流行っていること」など、社員の声を反映したコーナーを作ると、親しみやすさがアップします。
配信方法を工夫する
社内報を紙で配布するのではなく、デジタル化することもひとつのアイデアです。例えば、社内ポータルサイトやスマホアプリで読めるようにしたり、メールで配信したりすると、場所を選ばずに読むことができます。特に、スマホで手軽に読める仕組みを作ると、若手社員にも届きやすくなります。
また、「朝の通勤時間」「お昼休み」など、社員がゆっくり読めるタイミングを狙って配信するのも一つの工夫です。
読んだ人が満足するための工夫
社内報を読んでもらうことができても、「読んでよかった!」「次も読みたい!」と思ってもらえなければ意味がありません。読者が満足するためには、どんな工夫ができるでしょうか?
社員に役立つ情報を提供する
「社内報=会社のお知らせ」というイメージが強いですが、それだけでは物足りないと感じる人もいます。せっかく読むなら、仕事や生活に役立つ情報があると嬉しいですよね。例えば、「仕事の効率を上げるコツ」「健康管理のアドバイス」「業界の最新トレンド」など、実用的な情報を取り入れると、「読んでよかった!」と感じてもらいやすくなります。
成功事例やストーリーを紹介する
「このプロジェクト、どうやって成功したの?」というような、社内の成功事例を紹介するのも良い方法です。特に、「なぜ成功したのか?」「どんな工夫をしたのか?」を詳しく伝えることで、他の社員にとっても学びのある内容になります。
また、新人社員の成長ストーリーや、長年働いている社員の経験談などを紹介すると、「自分も頑張ろう!」という気持ちになり、モチベーション向上につながります。
ちょっとした遊び心を加える
堅苦しい情報ばかりだと、どうしても読むのが億劫になってしまいます。そこで、少しユーモアのあるコーナーを作るのもおすすめです。
例えば、「社内の面白エピソード」「社員の失敗談」「ペットの写真コーナー」など、ちょっとした息抜きになるような内容を盛り込むと、親しみやすい社内報になります。
次回も読みたくなる仕掛けを作る
「続きが気になる!」と思わせることができれば、社内報を毎回楽しみにしてもらえます。そのために、「次号予告」を掲載したり、連載企画を作ったりすると良いでしょう。
例えば、「社員の趣味紹介」や「部署紹介」などをシリーズ化すると、「次は誰が登場するのかな?」と期待感が生まれます。
何より大切なのは、「読者である社員の視点に立つこと」です。「この社内報、ちょっと楽しみだな」「役に立つ情報があるな」と思ってもらえるような内容を作ることで、社内報はただの情報ツールではなく、社員同士のつながりを深める重要なコミュニケーションツールになります。
ぜひ、いろいろな工夫を試してみてください!