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社員参加型の社内報の作り方

2025.01.17

社内報

社内報は企業内の情報共有を促進する重要なツールですが、その内容が一方的な情報提供に終わってしまうと、社員の関心を引きにくくなります。そこで、社員参加型の社内報を導入し、社員の積極的な関与を促すことで、より活気のあるコミュニケーションの場を作ることが重要です。

この記事では、社員参加型の社内報を作成するための方法や効果的な運用のポイントを紹介します。

社員参加型の社内報とは?

社員参加型の社内報とは、企業の情報発信だけでなく、社員が自ら積極的に参加し、コンテンツを提供したり意見を出したりする形式の社内報です。従来の「経営陣から社員への一方的な情報提供」に対して、「社員同士の双方向コミュニケーション」を目指すことが特徴です。社員が関わることで、社内報はより親しみやすく、社員同士のつながりが強化され、企業文化がさらに深まります。

社員参加型社内報では以下のようなメリットがあります。

•社員のエンゲージメント向上
社員がコンテンツ制作に参加することで、自分の意見や考えが反映されると感じ、会社への愛着やエンゲージメントが高まります。
•多様な視点の提供
社員がさまざまな背景を持っているため、多角的な視点からの情報やアイデアを社内報に盛り込むことができます。
•コミュニケーションの活性化
社員参加型社内報を通じて、普段あまりコミュニケーションを取らない部署やメンバー同士がつながりを持つきっかけになります。
•社員間の信頼関係の強化
社員同士が自分の意見や成果を社内で発信する場ができることにより、相互の信頼感が生まれ、組織の一体感が高まります。
•「読まれない」問題の解消
紙面に知っている顔があるとやっぱり「見てみよう」という気が湧きますよね。そのため読了率の向上につながります。

社員参加型社内報の作り方

1. 参加のハードルを下げる

社員が参加する意欲を持ちやすくするためには、参加のハードルを低く設定することが重要です。最初から高度なコンテンツ作成を求めるのではなく、簡単に参加できるような形式を提供します。
例えば、以下のような方法が考えられます。

•簡単な質問に答えるだけ
特定のテーマについて簡単な質問を社員に投げかけ、回答を社内報に掲載するという方法です。例えば、「最近学んだことは?」や「自分の部署での面白い出来事は?」など、気軽に答えられる内容を扱います。
•写真やイラストの投稿
自分の仕事の風景や趣味、家族との時間をシェアすることで、社員の個性が反映された社内報を作ることができます。また、写真やイラストは文章よりも手軽に投稿しやすいので、参加のハードルが低いです。
•「社員の声」コーナー
毎号、社員の意見や感想を紹介する「社員の声」コーナーを設けます。従業員の意見が社内報に反映されることで、参加者が自分の声が組織に届くと感じやすくなります。

2. テーマやコンテンツの選定

社員が興味を持ちやすいテーマやコンテンツを選定することも大切です。社員が自分の体験や知識を活かして参加できるように、広いテーマを設けると良いでしょう。
例えば、以下のようなコンテンツが考えられます。

•あなたの成功事例
社員が実践した成功事例を紹介するコーナーです。例えば、業務改善やプロジェクト成功の経験を社員自身が投稿することで、他の社員にとって参考になります。
•あなたの趣味や特技
仕事に関係ない趣味や特技を紹介するコーナーを設けることで、社員同士の新たな一面を知ることができ、親近感が生まれます。例えば、「〇〇部の趣味」といったシリーズで趣味や特技を紹介するのも面白いです。
•社内イベントや活動のレポート
社内で行われたイベントや活動について、参加者がその経験をレポートするコーナーを作ることもできます。社員の視点で語られたレポートは、他の社員にとって親しみやすく、次回の参加意欲を引き出すことができます。
•「こんなことを知っている人」コーナー
社員の特別な知識やスキルを紹介するコーナーです。例えば、ある社員が語る「簡単にできる仕事の効率化テクニック」や「意外な趣味」などが挙げられます。

3. 定期的なフィードバックと改善

社員参加型社内報は、社員の参加を促進するために常に改善を続ける必要があります。定期的にフィードバックを集めて、どのようなコンテンツが人気だったのか、どのような改善が必要かを確認しましょう。

•アンケートの実施
各号が発行された後、社員にアンケートを実施して、どのコンテンツが良かったのか、改善すべき点は何かを把握します。これにより、次回以降の内容をより社員が参加しやすいものに改善できます。
•「次号予告」や「テーマ提案」コーナー
社員が次回の社内報のテーマやコンテンツを提案できるコーナーを設けることも効果的です。これにより、社員が自分の意見を反映できる場が増え、参加意欲が高まります。

社員参加型社内報の活用事例

例えば、大手企業では、社員が書いたエッセイや体験談を社内報に掲載する試みが行われています。社員が自らの職務や日常の出来事を文章にして投稿することで、他の社員にとっても共感を呼び、業務外の話題でのつながりが生まれます。

また、あるIT企業では、社員が開発した新しいアイデアや技術を紹介するコーナーを設けることで、社内報が社員同士の知識交換の場にもなっています。自分の成果や新しい発見を共有することができる場として、社員のモチベーション向上にも寄与しています。