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社内報制作の基本工程とは?【初回発刊時 and 定期発刊時】

2025.04.30

社内報

社内報を制作する際には、発行目的や媒体選定から印刷・発行まで、多くの工程を踏む必要があります。

この記事では、初回発刊時に必要な準備と、発刊ごとに行う基本的な制作フローについて整理してご紹介します。

 


📘 初回発刊時に行うこと

📌 1. 発行目的を定める

 

まずは、社内報を「何のために発行するのか」という目的を明確にします。
目的がはっきりしていると、「どんな内容を・誰に・どう届けるか」が明確になり、社内報のブレがなくなります。

◇目的の例
・経営方針や経営理念の浸透 … 会社の「目指す方向」を共有するため
・社内コミュニケーションの活性化 … 部署間・拠点間の連携を促す
・多様な働き方の中での一体感づくり … リモート勤務者などにも帰属意識を醸成

 

📌 2. 発行頻度を決める

 

目的や運用体制に応じて、どのくらいの頻度で発行するかを検討します。
無理のない体制で発行できるよう、「発行目的に見合った頻度」+「実務上の運用可能性」+「予算」のバランスを取ることがポイントです。

◇発行頻度の例
・月刊(年12回)
・隔月刊(年6回)
・季刊(年4回)
・年1回
・不定期発行(プロジェクト単位や必要時のみ)

 

📌 3. 発行媒体を決める

 

紙媒体かデジタル媒体(Web、PDF配信)かを選択します。
働き方の多様化に合わせて「紙+PDF」などのハイブリッド形式も選ばれています。

媒体 特長
 紙媒体  じっくり読ませることが可能。アナログ世代にも届きやすい
 デジタル媒体  スピーディに配信可能。コスト削減・ポータル掲載に最適

 

📌 4. ベースデザインを決める

 

発行媒体が決まったら、それに合ったデザインの方向性を検討します。
お打ち合せのうえ、弊社からいくつかのベースデザイン案をご提出させていただきます。

◇ベースデザインの方向性(例)
・雑誌風 … ビジュアル重視で読み物として楽しめる(特集・連載・写真多め)
・簡易レイアウト型 … お知らせ中心、実務に役立つ情報をコンパクトに伝える

📗 発刊ごとに行うこと

📌 1. 年間スケジュールのすり合わせ

 

年間での発行回数や発行日をあらかじめ設定し、大まかな進行計画をすり合わせます。

経営方針の発信時期や社内イベントなどを考慮して、年間の編集方針も共有できるとより良いでしょう。

 

📌 2. 企画会議(編集会議)の実施

 

発行ごとに企画会議(編集会議)を実施し、企画内容や特集テーマ、取材対象などを検討します。

弊社にて複数の企画案を用意し、それをもとに会議を進める形も可能です。

 

📌 3. 掲載内容・台割の決定

 

編集会議で決定した内容をもとに、掲載内容を整理し、ページ構成(台割)を作成します。

どのページにどの企画を配置するかを事前に整理しておくことで、制作工程がスムーズに進行します。

 

📌 4. ラフデザイン作成

 

台割に基づいて、各ページの構成案(ラフ)を作成します。

おおまかなレイアウトや必要な写真点数、原稿量などを確認することができます。

 

📌 5. スケジューリング

 

発行日から逆算し、各工程のスケジュールを設定します。

原稿の締切や校正日、入稿日などを明確にしておくことで、納期遅延を防ぎます。

 

📌 6. 原稿の依頼

 

掲載内容に応じて、関係部門や取材対象者に原稿執筆や情報提供を依頼します。

依頼時には締切や文字数、写真の有無などもあわせて伝えます。

 

📌 7. 原稿の収集

 

原稿を回収し、文言の統一や表記ルールの整備など、編集作業を行います。

一般的には事務局が取りまとめますが、弊社にそのままご転送いただく形式でも問題ありません。

 

📌 8. デザイン・レイアウト

 

収集した原稿をもとに、実際のデザイン・レイアウトを行います。

写真やイラスト、図版の配置などを調整しながら、誌面を仕上げていきます。

 

📌 9. 校正・ご確認

 

完成した初稿を確認し、誤字脱字や事実関係、デザイン面でのチェックを行います。

通常は2~3回程度の校正を経て、最終稿へと仕上げます。

 

📌 10. 印刷・納品(またはデータ納品)

 

校了後、印刷工程へ進みます。

仕様に応じた印刷方式で印刷・製本を行い、納品となります。デジタル配信の場合は、最終データを所定の形式で納品します。

 

 

以上が社内報制作の基本工程となります。