記事の執筆
A子・B子・C子は分担して記事を執筆していたようです。
懸念していた社長へのインタビューは、社長の本音を聞きだすことや聞き出したことを文章にするのがとても難しかったとのことです。何度か社長の話を傾聴して、社長の言いたいことや考えていることを何となく理解出来るようになったと言っていました。
また、社長からも、A子、B子、C子とも、概ね良かったとのお言葉をいただきました。
一方、私は私で担当記事があります。
それは「社内報プロジェクトメンバーの厳選スポーツ情報とテレビ情報」という企画。
スポーツ好き・テレビ好きを自称する私に課されたミッションです。
とはいえ、あまりコアなところを紹介してもわかってもらえないので、厳選スポーツではJリーグの話題から注目選手、当たることのない順位予想などを紹介しました。
また、テレビ情報では関東では放送されない大阪のテレビ番組を紹介しました。
後日談ですが、紹介した番組がTVerで放送された翌日、社内では、そのテレビ番組の話題でいっぱいとなりました。
KPIの達成
社内報を公開して3日後。A子から会議室に呼び出されました。
そこには、B子・C子もおり、私は「また何かやったのか」と思ってしまいました。
C子「KPIを達成しました!!」
まだ公開して3日です。信じられません。
実際は、閲覧数8割は2日後に達成、PV数1,000回をさきほど達成したそうです。
読まれた記事で最も多かったのが「社内報プロジェクトメンバーの自己紹介」でした。
次に、「社内報プロジェクトメンバーの厳選スポーツ情報とテレビ情報」がきており、私としては社長のメッセージを読んでくれ!と思ったのを記憶しています。
KPI達成までが順調すぎることに、正直なところ不安を感じる一方で、4名で出航した船としては申し分のない状態となりほっとしました。
また、記事に寄せられたコメントを確認しましたが、どれも前向きなものばかりでした。(一部には否定的な意見もありましたが、今回はあえて触れないことにします。)
ただし、「社内報プロジェクトメンバーの厳選スポーツ情報とテレビ情報」に関しては、主観的すぎるという指摘があり、完全に私の自己満足になっていたと反省しています(書くように指示したのはC子ですが……)。
なお、否定的なコメントを書いた方には、個別に総務よりSNSの適切な利用方法やネットマナー(ネチケット)に関する講習会の案内を送付しました。ぜひ参加していただき、改めてネットの使い方について考えてもらえればと思います 笑
そして数ヶ月後
現在も、弊社の社内報は続いています。
最近では、社内報をきっかけに他部署との交流が増えたとの声をいただくようになりました。
私自身も他部署の人とコスパの良いランチにいくことが増えました。その結果、仕事にも繋がっています。また、有志の飲み会も開かれるようになり、なぜだか私は支払い担当業務を主となって呼ばれるようになりました。
また社員のモチベーション向上にも繋がっています。
営業マンの表彰制度だけではなく、業務効率化を実現した社員の表彰制度も創設され、製造ラインの社員や事務社員からも色々なアイデアがでるようになりました。また、役員からは組織が活性化したとお褒めの言葉をいただきました。
さらに、新規顧客の獲得が必要だと考えた社員が、有志を募り、見込み顧客へのポスティングやSNSマーケティングを実施する企画を実行しました。その結果、部署を横断した会議が開かれるように。なぜか私にも参加要請があり自然な流れで参加することになりました。当然、その影響で本来の業務が滞ってしまっています。
一方、経営陣の考え方や情報共有では思った成果が上がっていません。この点は当初期待していた効果でもあるため、今後、どうやって興味を持ってもらい効果に繋げていくかを考える必要があります。