社内報は必要?社員100名に意識調査
社内報の制作が決まったものの、時間や労力がかかるのは明白です。プロジェクトが進行する中で、「本当に必要なのか?」そして「発行後に社員は読んでくれるのか?」と自問自答することになることが容易に想像できました。そこでまず、その必要性について調査を行いました。
具体的には、社員100名を無作為にピックアップし、2つの質問を投げ掛けました。
質問1:あなたにとって社内報は必要ですか?
質問2:あなたは社内報があれば読みたいと思いますか?
事前のネゴをせずに100名に送ったところ、多くの方から「スパムメールのようなものを送るな!」とご指摘ならぬクレームを頂くことに……
丁重に詫びをしてから、ご指摘を頂いた方を含めて、100名に事情を説明した上で、再度送信をした所、ほぼ全員から返信を頂きました。
その結果が下記になります。
個人的にはあまりニーズがないと思っていましたが、結果として約6割が「必要」「読みたい」と回答しました。
プロジェクトをやる意義としてはまずまず良い結果であろうと思います。
またメールの返信から、20~30代の若手社員は社内報についてあまり知らないため興味がある。40~50代の中堅からベテラン社員の多くは過去の社内報に触れた経験から効果が期待できないと考えている。といった反応が見えてきました。
特に一部のベテラン社員からは、「そんなことをしているんだったら、売上に貢献することをしろ!」とか「お前がやる事ではない」などの厳しいお言葉も。
一方、「読んで欲しいのであれば、読み手のことを考慮し、読まれるような記事を作成することが大切」とか「頑張ってやれ!」との温かいご意見もあったため、ありがたかったです。
調査の結果から、6割の好意的な社員が満足する社内報、そして4割の敵対的な社員にも読んでもらえ、さらに役立つ社内報にしなくてはいけないと固く誓いました。
余談ですが、成功させた暁には昇進させて欲しいと社長にお願いをしようと思っています 笑
調査結果を説明
調査結果を社長とA子、B子、C子に説明しました。
すると社長は「6割が賛成ならやる価値はある。また、反対の4割を振り向かせてくれ」と無難な発言。
その時、C子から思いがけない一言が。
実は、C子の上司から、「業務面での信頼は厚いが、やや男受けを気にする傾向がある」とは聞いていたのですが、その挙動が明らかになりました。
C子は、社長に完全同意をする形で
「4割を振り向かせるには、どうしたら良いのでしょうかねぇ?社長はどう考えていますかぁ?」
と明らかに声色を変えて質問したのです。
聞く度胸もすごいですが、あろうことか、色気で誘惑する目つきで胸を強調して。
社長への態度というだけでなく、社会人としても到底許されるものではありません。
このような行動を続けていれば、同性からも完全に敬遠されるだろうと感じました。実際、A子やB子からも明らかな戸惑いや、引いている様子が伝わってきました。
そこで私は、この会議を続けるのは難しいと判断。会議を解散し、社長には平謝りすると同時に、C子をその場できつめに一喝してしまいました。
すると……A子やB子からC子に止めを刺す一言
「C子とは一緒に仕事を出来ないからこのプロジェクトを降りたい。5万円アップなんて要らない……」
恐れていた事態が発生したことで、私も「果たしてプロジェクトをやって行けるのか?」という漠然とした虚無感に襲われました。
呼び戻しと説明と懇親会
翌日、社長より呼び出しがあり「絶対に成功させろ!C子を外す・外さないはお前に任せる!」との一言。
そこで、まずはA子とB子の気持ちを聴くこととプロジェクトに呼び戻すことを考えました。
口々に言われたのは「C子と一緒にやるのは到底無理だし、馬鹿馬鹿しくて開いた口が塞がらない。」とのこと。
うん、確かにそうだよね。
男受けを狙う態度を生で見ましたが、社長にまでやるとは恐れ多い。いわゆる無敵で、厚顔無恥だろうと思います。
話をした結果、A子、B子は「C子が謝ればやる」との条件を出してきたので、C子を呼び出して事情説明。
結果としてC子は謝罪し、A子、B子も納得の上、4名でリスタートすることにしました。
その後、私は「雨降って地固まる」を期待して3名を飲み会に誘い、懇親会を行いました。
蛇足ですが、懇親会の費用は4名で6万円。
社内交際費としては破格の価格であったものの、社長に決裁可能となるよう働きかけ、予算として認めて頂きました。
取り敢えず、プロジェクトが終了ならずに良かった安堵感とC子の扱い方に難しさを痛感した一日でした。