初めての社内報、ついに配信!
メールに添付したPDFファイル。それは、私たちが心血を注いで作り上げた社内報の完成版です。
「みんなの反応が楽しみすぎる」
「早く感想を聞きたいけど、反応を待つのも編集者の仕事だね」
そう、私たちの役目はこれで終わりではありません。読者の声に耳を傾け、より良い紙面作りに生かしていくことこそが、真の社内報づくりなのです。期待と不安を胸に、フィードバックを待つ時間が始まりました。
数時間後、一通のメールが届きます。差出人はいつも気さくに話しかけてくれる営業部の先輩でした。
「社内報読んだよ! めちゃくちゃ面白かった! 次号も楽しみにしてる!」
その言葉に編集チームのメンバーは大喜び。社内報を心待ちにしてくれる読者がいる。それだけで、頑張ってきた甲斐があったと感じずにはいられません。
「こうして反響をもらえると、もっといい紙面を作ろうって気持ちになるよね」
「社内報を通して、もっと社員同士の絆を深められたらいいよね」
初めての反響に心を踊らせる面々。この一通のメールが、次なる原動力になることは間違いありません。
届いた、社員の生の声! 初の試みへの反響は?
配信から数日後、私たちの元に続々と社員の声が届き始めます。メールや口頭で、率直な感想を聞かせてくれる人が増えてきました。
「社内報、すごく面白かったよ! 全部読み終わるのに時間かかっちゃった」
「社長が思っていることを知れたのは新鮮だったなあ」
「次はどんな記事が読めるのか楽しみだよー』
好意的な感想の数々に、編集チームは歓喜の声を上げます。心を込めて作った社内報が、ちゃんと読者に届いている手応えを感じずにはいられません。
「読んでもらえたの嬉しいね!」
「苦労も報われた気分だ。この調子でもっといい紙面を作っていこう」
でもそんな歓喜の中にも、厳しい指摘の声が混ざり始めます。
「記事の内容は面白かったけど、PDFの文字が小さくて読みづらかったなあ」
「もっと写真を多用してビジュアル的に訴求したらどうかな?」
「個人的には、〇〇部署の活動についてももっと掘り下げて欲しかった」
率直すぎる意見の数々に、編集チームの面々は一瞬にして静まり返ります。完璧を目指した社内報づくりにも、まだまだ改善の余地があったのです。
「確かに、読みやすさはもっと追求できたかもしれない」
「写真の使い方も、工夫が必要だったね」
「でも、こうやって課題が明確になったのは収穫じゃない?」
前向きに捉えるメンバーたちの姿に、私も勇気づけられます。読者の声に真摯に耳を傾けることこそ、編集者の使命。次号ではさらに成長した紙面を届けられるよう、課題を一つひとつクリアしていく決意を新たにするのでした。
さらに、社内報を読んで感銘を受けたという嬉しい声も。
「普段は自分の仕事に追われてばかりだけど、改めて会社全体を見渡すことができた気がする」
「編集チームの熱意が伝わってきて、自分ももっと頑張ろうって思えたよ」
社内報を通して、社員のモチベーションアップにも貢献できている手応え。私たちの思いが、少しずつ社内に浸透し始めているのです。
エピローグ:新たなスタートライン
連載も今回でいよいよ最終回。社内報づくりの道のりを振り返ってみると、出来栄えはさておき、全力で駆け抜けてきた実感があります。
でも連載に幕を下ろしたからといって、私たちの仕事が終わるわけではありません。
「創刊号を無事に届けられて、少し自信がついたよ」
「これまでのノウハウを最大限に活かして、もっと面白い紙面を作っていこう」
「いまの勢いなら、次号以降もきっと最高の出来になるよ」
アイデアを出し合い、意見を交わす編集チームの面々。次号の企画を練る姿は、以前よりも何倍も生き生きとしています。
「もっと社内のいろんな部署に取材して、会社の魅力を紹介できたら最高だね」
「社員の記事リクエストを取り入れる仕組みを作るのはどうだろう。読者参加型の紙面にしたい」
「社内報を通して、この会社の一員であることを誇りに思えるようなメッセージを伝えたいよね」
新入社員が入社してきた時、「あの社内報の編集チームに参加した」と憧れを抱いてくれるように。私たちの手がける社内報が、会社の顔として愛され続けるように。
そんな夢を胸に今日も1ページずつ、魂を込めて紡いでいくのです。
配信を終えてすぐに、さっそく次号の企画会議がスタート。
「今回もらった意見を糧に、もっと面白い紙面を作っていこう」
「取材先の候補を持ち寄って、どんどんアイデアを出し合おう」
「紙面を通して、社員の一体感を生み出せるような工夫を凝らしたいよね」
わくわくしながらホワイトボードに案を書き込む面々。このエネルギッシュな光景こそが、私たちの原動力であり、未来への希望の証なのです。
さあ、私たちの社内報は次のステージへと進んでいくのです。新たな目標に向かって、今日も編集チームの情熱は止まることを知りません。
そんな私たちの社内報物語は、まだまだ続いていくのでした。