「何をすればいいの?」 手探りのスタート
社内報を内製で作ることを決めた私たち。
意気揚々とプロジェクトをスタートさせましたが、現実は甘くありませんでした…。
「さて、これからどうしよう?」
「何から手をつければいいんだろう…」
集まったメンバーを見渡すと、全員が右も左も分からない、といった表情です。
なぜなら、編集やライティングの経験があるメンバーは一人もいないのです!
デザインに関しては、私にWeb制作の知識がありましたが、紙媒体のデザインは未知の領域。
まさに手探り状態のスタートでした。
各メンバーのスキルレベルがバラバラなのも、不安を煽ります。
せっかく集まったメンバーですが、実際にどんな働きができるのか、見当もつきません。
「誰が何をやるべきなのかも、よく分からないね」
「何から始めたらいいのか、皆目検討もつかないよ」
「本当に社内報を作れるの?」
不安な声が、編集チーム内に広がっていきます。
スキルの差が際立つ中、チームとしてどう連携していけばいいのか。
リーダーシップを取れるメンバーもいない中、一体誰が指揮を執るのか。
「まずは役割分担を決めよう!」
「そうだね」
誰からともなく、そんな声があがってきました。
プロジェクトを進めるうえで、役割分担は避けては通れません。
編集長、ライター、デザイナー…誰が何を担当?
そこで、役割分担を決める話し合いが始まりました。
しかし、これがなかなか難航します。
「私、文章を書くのは苦手だから、ライターは無理かな…」
「私はデザインの知識がないから、デザイナーは絶対に無理!」
「編集長なんて、とてもじゃないけど務まらないよ」
各メンバーが次々に弱音を吐く中、役割分担は一向に決まりません。
プロジェクトを進めるうえで欠かせない編集長を決めることすら、難航してしまいました。
「編集長は、リーダーシップが必要だから、普段からみんなをまとめている〇〇さんがいいんじゃない?」
「いやいや、編集長は文章力も求められるから、△△さんの方が適任だと思う」
意見が分かれる中、平行線をたどる議論。
「このままじゃ、いつまでたっても先に進めないよ」
「誰かが決断を下さないと、プロジェクトが頓挫してしまう…」
焦りが募る中、私は意を決して口を開きました。
「みんな、話し合いの前に、もう一度自分の強みを考えてみない?」
「今は経験がなくても、やる気があれば、きっと新しいことだってできるはず」
「まずは小さな役割から始めて、徐々にステップアップしていけばいいんじゃないかな」
そう呼びかけると、メンバーの表情が少し和らぎました。
苦手意識にとらわれるあまり、自分の可能性を見失っていたのかもしれません。
「そうだね。できることから始めてみようか」
「役割は固定せずに、ローテーションしてみるのはどうだろう」
「そうすれば、いろんな経験を積めるし、お互いの大変さも理解し合えるかも」
前向きな意見が出始めました。
役割分担は、決して簡単ではありません。それでも、一人ひとりの強みを生かしながら、ステップアップしていく道筋が見えてきました。
編集長は持ち回りで務めること。
記事の執筆は得意な人から始めて、徐々に全員で分担していくこと。
デザインは私がリードしつつ、他のメンバーにもノウハウを共有していくこと。
そんな大まかな方針を決めて、私たちはようやくプロジェクトを動かし始めたのです。
もちろん、役割を決めたからといって、すぐにスムーズに進められるわけではありません。
メンバーそれぞれが抱える不安や戸惑いは、簡単には拭えないでしょう。
「自分に務まるのか」
「周りの期待に応えられるのか」
「失敗したらどうしよう」
そんな不安を抱えながらも、メンバー同士で支え合っていく。それが、私たちなりのチームワークだと信じています。
一人ひとりの小さな挑戦の積み重ねが、やがて大きな成果につながっていく。そのために、私たちは編集会議に集います。
未経験の分野に果敢に挑み、時に失敗しながらも、前を向いて進んでいく。それが、社内報制作という冒険の醍醐味なのかもしれません。
いざキックオフ! でも、いきなり壁にぶつかる
役割分担が決まり、いよいよ社内報制作プロジェクトがキックオフしました。
初回の編集会議では、記事の企画出しに花が咲きます。
「社員インタビューは絶対に盛り上がるよね!」
「業界トレンドを分析する記事も面白そう」
アイデアに事欠かない編集チーム。
私も負けじと、Webデザインのトレンドを取り入れたレイアウトを提案しました。初回とは思えないほど、活発な議論が繰り広げられます。
しかし、そんな活気も束の間。
いざ実働に移ろうとすると、いきなり壁にぶつかってしまったのです。
「記事の取材、どうやればいいの?」
「原稿の書き方がよく分からない…」
「デザインの方向性、みんなの意見がまとまらないよ」
経験不足が露呈した瞬間でした。
やることが多すぎて、どこから手をつけていいのか分からなくなります。
「こんなに大変だとは思わなかった…」
「どうしよう、めちゃくちゃ不安になってきた」
メンバーから弱音が漏れ始めました。
プロジェクト倒れになってしまうのでは、という恐れが頭をよぎります。
このままでは折角芽生えた社内報への想いが、萎えてしまいかねません。
「いきなり完璧を目指さなくていいと思うんだ」
「失敗を恐れずに、まずはトライしてみよう」
「記事もデザインも、きっと作っていくうちに良くなっていくはず」
不安になるメンバーを鼓舞しながら、私は提案しました。
「最初の号は、みんなで協力して作り上げることを目標にしよう」
「細かいことは気にせずに、とにかく形にしてみよう」
「発行までのスケジュールを立てて、それぞれのタスクを割り振っていこう」
一つひとつ、着実に進めていけば、必ず道は拓けるはずとメンバーたちも頷いてくれました。
かくして、私たちの社内報制作は試行錯誤の日々を迎えます。
取材に四苦八苦したり、原稿が思うように書けなかったり。デザインで意見が対立することもありました。
それでも、「最初だから仕方ない」と自分たちに言い聞かせ、地道に作業を進めていきます。
完璧を求めるのではなく、とにかくチャレンジしてみること。
その精神を胸に、私たちは乗り越えられない壁はないと信じて突き進みました。
設定した発行日まであとわずか…。
果たして無事に社内報を世に送り出すことができるのか。
初めての社内報がどんな出来栄えになるのか。
不安と期待が入り混じる中、私たちは新たな挑戦に向けて、気持ちを引き締めていきます。
今は小さな一歩でも、それが将来大きな成長につながると信じて。
次回は、いよいよ社内報の発行に向けた奮闘をお伝えします。
紆余曲折の末に、私たちがどんな社内報を作り上げたのか。
ぜひ、ご期待ください!