#編集る

編集プロダクションとは? 役割と仕事内容を紹介

2025.02.07

その他

弊社は社内報や社史・年史・記念誌専門の「編集プロダクション」です。

編集プロダクション(通称:編プロ)とは、雑誌、書籍、Webメディア、パンフレット、企業の広報誌など、多岐にわたるメディアの企画・編集・制作を手がける専門会社です。出版社や企業、広告代理店などから依頼を受け、企画立案から取材、執筆、編集、デザイン、校正・校閲までの制作業務を担います。

出版社の編集部や企業の広報部署などと連携しながらコンテンツを制作することが多く、編集者、ライター、デザイナー、カメラマンなどのクリエイターが在籍し、それぞれの専門スキルを活かして質の高いコンテンツを作り上げます。

また、近年ではWebメディアの需要が高まり、編集プロダクションの仕事は紙媒体だけにとどまらず、WebコンテンツやSNS運用、動画制作などのデジタル分野へと広がっています。

編集プロダクションの役割

編集プロダクションは、メディアや企業のコンテンツ制作を支える専門会社として、さまざまな役割を果たしています。

1. 出版社などの業務をサポート

編集プロダクションは、出版社や広告代理店、企業、団体など、多方面から業務を請け負いますが、そのなかでも出版社を主要取引先にする企業が多くなっています。

出版社は、多くの書籍や雑誌を企画・発行していますが、すべての制作業務を社内の編集部だけで完結させることは難しく、編集プロダクションが制作の一部または全体を請け負うケースが一般的です。特に、連載記事や特集企画などの雑誌コンテンツの制作、専門書やムック本の編集作業では、編集プロダクションが重要な役割を担っています。

編集プロダクションは、出版社の方針に沿ったコンテンツを企画・編集し、原稿の執筆やデザイン制作を行います。出版社の編集者が監修を行いながら、編集プロダクションが実務を担当することで、スムーズな制作進行が可能になります。

2. 企業の広報・ブランディングを支援

近年では、企業が自社の広報誌やオウンドメディアを運営するケースが増えています。編集プロダクションは、企業のブランディングを強化するためのコンテンツ制作をサポートし、企業のメッセージを正しく伝える役割を担います。

例えば、企業の広報誌や社内報の企画・編集を担当し、経営方針や社員のインタビュー、業界のトレンド分析などを記事にまとめることがあります。また、企業のWebサイトやオウンドメディアのコンテンツを制作し、SEO対策を意識した記事の執筆や、SNS運用のサポートも行う場合があります。

このように、編集プロダクションは単なる「文章の編集」だけでなく、企業の広報戦略やマーケティング活動にも貢献する存在となっています。

3. 専門性の高いコンテンツの制作

編集プロダクションは、特定のジャンルに特化した専門的なコンテンツの制作を行うこともあります。例えば、医療、金融、IT、スポーツなど、専門知識が求められる分野では、ライターや編集者が業界の知見を深め、正確な情報を提供することが求められます。

こうした分野では、企業や出版社の担当者だけでは正しい情報発信が難しい場合があり、編集プロダクションが専門家への取材やリサーチを行い、正確で分かりやすい記事を作成することで、質の高いコンテンツを提供します。

編集プロダクションの仕事内容

編集プロダクションが担当する業務は多岐にわたりますが、大きく分けると以下のような流れで進行します。

1. 企画立案

編集プロダクションの仕事は、単なる編集作業だけでなく、企画からスタートすることがほとんどです。出版社や企業のクライアントと打ち合わせを行い、ターゲット層に合わせた企画を提案します。

例えば、雑誌では「読者の関心を引く特集記事」、企業の広報誌では「ブランドイメージを強調する内容」、Webメディアでは「SEOを意識した記事構成」など、媒体に応じた企画を考案します。

2. 取材・リサーチ

記事の信頼性を高めるためには、正確な情報が欠かせません。編集プロダクションでは、ライターや編集者が取材を行い、専門家や著名人、企業関係者などから直接話を聞いて記事を作成します。

また、過去の資料や統計データを調査し、情報の裏付けを取るリサーチ業務も重要です。読者にとって価値のある記事を作るために、編集プロダクションは多方面から情報を収集し、正確な内容を提供します。

3. 執筆・編集

取材やリサーチで得た情報をもとに、ライターが原稿を執筆します。編集者は、文章の構成を整え、読みやすい形に仕上げます。

また、見出しやリード文の作成も編集者の重要な役割です。特に雑誌やWebメディアでは、読者の興味を引くタイトルや見出しを考えることが、記事のクリック率や閲覧数を左右するため、慎重に作られます。

4. デザイン・レイアウト

記事の内容が決まったら、デザイナーがレイアウトを作成します。書籍や雑誌の場合、視認性や読みやすさを考慮した紙面デザインが求められます。Webメディアの場合は、スマートフォンやPCでの見え方を考えながら、適切なフォントや画像を選定します。

5. 校正・校閲

記事が完成したら、誤字脱字や事実誤認がないかを確認する「校正・校閲」の作業を行います。社名や人名、数値データなどのミスがないかを細かくチェックし、読者に正しい情報を届けるための最後の仕上げを行います。