当社は社史の制作会社です。社史は、50周年、100周年、150周年など、節目の年に作成されることが一般的ですが、特に100周年のタイミングで制作されることが多く見られます。
そこで、ふと疑問が浮かびました。100周年を迎える企業は、一体どのくらいあるのだろうか?
本記事では、その企業数について調査し、詳しく紹介していきます。
日本には長寿企業が多い
日本には長寿企業が多く、世界的に見てもその数は群を抜いています。創業から200年以上続く企業は3,000社以上あり、これは世界最多とされています。
特に京都や大阪などの歴史ある地域では、江戸時代から続く老舗企業が現在も活躍しています。
2025年に100周年を迎える企業は1,685社
帝国データバンクの調査によると、2025年には、日本国内で1,685社が創業100周年を迎えると予測されています。過去の100周年企業の推移は以下のとおりです。2021年をピークに落ち着いてきたように読み取れます。
このように、100周年を迎える企業の数は年によって変動しています。この背景には、戦時中や経済不況の影響を受けて創業の波があったことが考えられます。特に、戦後の復興期に創業した企業は、2020年代後半から続々と100周年を迎えることが予想されます。
100年前の1925年、日本はどんな時代だったか
ちょうど100年前の1925年、日本や世界ではどのような出来事があったのでしょうか。
関東大震災からの復興が本格化
1923年9月に発生した関東大震災は、東京を中心に甚大な被害をもたらしました。多くの企業が壊滅的な打撃を受けましたが、1925年には復興が本格化し、再建が進みました。
政府主導の都市再開発計画が始まり、新たな建築基準のもとで耐震性の高い鉄筋コンクリート建築が普及しました。これにより、都市の景観が大きく変わり、商業施設やオフィスビルの再建が進みました。企業にとっても、新しい事業を展開するチャンスとなりました。
また、震災後の経済を立て直すため、政府や金融機関は積極的に企業へ資金を供給しました。この時期に、多くの新しい事業が立ち上がり、後に日本経済を支える企業が生まれるきっかけとなりました。
地下鉄銀座線の建設が決定
1925年には、日本初の地下鉄である銀座線の建設が決まりました。これにより、東京の交通インフラが大きく発展し、都市の利便性が向上。人の流れが活発になり、商業や経済活動の拡大につながりました。
このように、1925年は関東大震災からの復興を背景に、日本社会全体が再び成長へと向かう重要な年だったのです。
日本には社史を作る文化がある
長く続く企業には、いくつかの共通点があります。まず、創業時からの理念を大切にしながら、時代の変化に柔軟に対応していること。そして、地域とのつながりを大切にし、信頼関係を築きながら発展してきたことも要因のひとつです。
創業時の理念を確認する方法に、社史の制作があります。
日本の企業は、節目の年に「社史」を作る文化があります。これは世界的に見ても珍しいことです。欧米の企業では、創業○○周年を記念してイベントを開催することはあっても、詳細な社史を編纂するケースは少ないとされています。
社史を作ることは、100周年を迎える企業にとって、創業時の精神や理念を再確認する機会となるだけでなく、これまでの軌跡を振り返り、未来へ向けたメッセージを残す大切な取り組みとなるでしょう。